FacebookのInstant Articlesってなんじゃろな?

4月12日に、facebookの新機能であるInstant Articlesが全パブリッシャー向けに公開されました。

ところが、イマイチこのInstant Articlesがどういうものなのかピンと来ない。

調べてみるとそれもそのはず、日本のメディアでInstant Articlesに対応して記事を配信できているところはまだ数えるくらいしかないみたいです。

BuzzFeed Japanは、ちゃんとInstant  Articlesに対応して運用できている数少ないメディアなので、例にとって見てみましょう。

 

 

改めてまず、Instant Articlesとは

メディアの記事をfacebookアプリ内で高速に表示できる機能

のことです。

 

どれくらい早いのでしょう。

まず、Instant Articlesに対応していない普通の記事の場合。

f:id:gonshi_com:20160417070900g:plain

 

4Gで電波が良く立ってる状態でも表示までに2〜3秒かかってしまいます。

 

これがInstant Articlesの場合は、

f:id:gonshi_com:20160417072016g:plain

 

一瞬ですね。たかが2〜3秒が0秒になっただけですが、この差は大きい。iPhoneがパスワード認証から指紋認証にアップデートしたときくらいの革命度です。

実際、ニューヨークタイムズのfacebookアカウントでは、Instant Articles対応前と対応後で1記事あたりの平均エンゲージメント数が大幅に改善されたという実績を残しています。

平均シェア数: 335件 → 1,219件

平均コメント数: 173件 → 944件

平均いいね数: 1,437件 → 3,438件

 Webメディアは是非対応したほうが良さそうです。

 

さて、Instant Articlesについて注意すべき点として、

  • スマホアプリ専用の機能である
  • メディア専用の機能である

があります。

スマホアプリでInstant Articlesを開いた時は上記のように高速で表示されるのですが、PCサイト上で開いたときはInstant Articlesも非Instant Articlesも挙動は同じになります。

 

また、サイト申請の際に「50記事が既に投稿されていること」が条件として定義されていたり(なかなかのハードルの高さ)、「インタラクティブなコンテンツは不可」と規約に明記されていたりと、メディアでないWebサイトはInstant Articlesで配信することは難しいでしょう。

そういったサイトは、Facebook Canvasという似たサービスも最近出ているので、そちらで制作するのが良いです。Facebook Canvasもまだ事例が少ないですが。

 

WordPressなんかだと公式のInstant Articles配信プラグインも出ているので、容易に導入できそうです。